M1.目ニハ見エナイモノ
「たっちゃんは、私が死ぬと思ってるんでしょ」って。僕には返す言葉が見当たらなかった。 彼女の癌が肺に転移してからは、時々泣いた。電車に乗っていても、仕事をしていても、人に気付かれぬよう涙がこぼれた。 人は往々にして愛する者の死を憶い描く事がある。ただ僕たちの場合、それが現実だったと云う事だ。 この歌は難しい歌だ。れいちゃんはさすがだ。何とか唄いきってくれたと思う。ギターもイイ感じだ。 このアルバム「僕の天使」のギターはすべてウッチャンに依頼した。申し分のないプレイだったが、 この曲の間奏のフレーズだけは僕がアドバイスをした。 レコーディングは読んで字のごとく記録をすると云う事だ。そこにはありとあらゆるものが記録されている。 それはきっと記録したものだけの、密かでささやかな想いなのかもしれない。 ポジ |
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